無痛分娩による出産をしたいと考えている方にとって、利用できる助成金や補助金といった支援制度は気になるポイントです。このページでは、横浜市で無痛分娩や出産に関して利用できる助成金制度についてまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
横浜市では独自の子育て支援政策として、出産にかかる費用負担を軽減する「出産費用助成金」という制度を実施しています。同制度は令和6年4月1日以降に出産した人が対象となっており、出産一時金50万円にプラスして横浜市が独自に助成金9万円を助成するという制度です。これにより少しでも出産や子育てにかかる個人の費用負担を軽減して、安心して子育てに取り組める環境を構築できることが目指されています。
なお、受付開始時期は「令和6年10月から」とされており、令和6年4月から9月までの間に出産した人は受付が開始されるまで待った上で、改めて申請受付がスタートしてから申し込むという流れになります。
対象者 | 令和6年4月1日以降に出産した方(妊娠85日以上の死産・流産を含む) 出産から申請時点まで横浜市内に住民登録がある方 健康保険に加入されている方 |
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支給額 | 出産したお子さま1人につき、最大9万円 |
申請期間 | 令和6年10月から(予定) |
手続き方法 | 子育て応援サイト・アプリを利用(予定) |
横浜市に住民登録のある人を対象として、令和6年4月1日以降に妊婦健康診査を1回以上受診した場合、5万円の助成金が支給される制度です。これにより妊婦健康診査にかかる費用負担を軽減し、妊婦が安心安全な環境で出産へ取り組めるよう公的支援を行うことが目的とされています。
なお、助成金の申請受付は横浜市の出産費用助成金と同様に「令和6年10月から」となっており、令和6年4月から9月までの間に妊婦健康診査を受診している人は、同年10月の申請受付が開始された後に申し込むことが必要です。また支給対象の条件として、健診を受診した日から支給申請を行う日まで継続して横浜市内に住民登録を有していることが設けられており、例えば令和6年7月に横浜市へ転入してきた人は、同年4月から6月までの間に健診を受診していても要件を満たさないため注意してください。
対象者 | ①:令和6年4月1日以降に妊婦健康診査を1回以上受診した方 ②:①の健診受診日から支給申請日まで横浜市内に住民登録がある方 |
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支給額 | 妊婦1人あたり5万円 |
申請期間 | 令和6年10月から(予定) |
手続き方法 | 横浜市子育て応援サイト「パマトコ」からの受付(予定) |
横浜市では、妊娠中のホルモンバランスの変化などによってオーラルケアが難しくなったり、歯肉炎や虫歯にかかってしまったりした女性のケアを目的として、妊婦の歯科健診にかかる費用を補助する「妊婦歯科健康診査」制度を実施しています。
同制度は、妊娠中のつわりなどで歯みがきが難しくなってしまうリスクや、妊娠中の歯周病や虫歯が母胎だけでなく胎児にまで悪影響を及ぼす危険性を考慮して、妊婦の口内の健康を維持することを目的としてスタートされました。なお、費用助成については現金による支給でなく、妊娠期間中の歯科健診(1回)を無料で受けられるというものになっています。
対象者 | 横浜市内に住民登録のある妊婦の方 |
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支給額 | 妊娠期間中に1回 (無料) |
申請期間 | 母子健康手帳と一緒に受診券を受け取り |
手続き方法 | 市内の「妊婦歯科健診実施医療機関(指定)」で受診 |
産前産後ヘルパー派遣事業は、妊娠中に心身の不調が生じて出産後の子育てに支障を来している方や、出産後5ヶ月(多胎児の場合は出産後1年)未満の期間において家事・育児の負担軽減を必要としている方を対象として、横浜市の委託事業者から家事や育児をサポートするヘルパーを派遣してもらえる制度です。
制度による支援対象者は横浜市内で住民登録をしている世帯であり、さらに妊娠中で心身の不調などを来しており、かつ日中の家事育児を行える人がおらず支援を必要としている方などが設定されています。また、出産後一定の期間内において家事育児を行う人が他におらず、支援を必要としている世帯についても支援対象として認められます。
対象者 | ◇横浜市内に住民登録をしている世帯で次のいずれかに該当する世帯 ①妊娠中で、心身の不調等により子どもの養育に支障があり(※)、かつ、日中家事又は育児を行う者が他にいないため、支援が必要な世帯。 ※上のお子さんがいる場合のみお使いいただけます。第1子の妊娠の場合はご利用いただけません。 ②出産後5か月(多胎児の場合は出産後1年)未満で、日中家事又は育児を行う者が他にいないため、支援が必要な世帯。 |
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支援内容 | ①家事に関する支援(例:食事の準備及び後かたづけ、衣類の洗濯、居室などの掃除等) ②育児に関する支援(例:授乳・おむつ交換・もく浴介助等) |
利用回数・料金 | ①月曜日から金曜日(12/29~1/3・祝日は除く)の9時から17時まで、1回2時間以内、1日2回まで。 ②産前・産後各20回以内(多胎児の場合は、産後40回以内) ③利用料:1回(2時間以内)あたり、1,500円。 |
手続き方法 | 利用を希望する指定事業者へヘルパー派遣の可否を確認した後、区役所で申請手続きを行う。 |
横浜市では特に無痛分娩を希望する妊婦を対象とした助成金や支援制度は設けられていませんが、逆に横浜市内在住の妊婦であれば気軽に利用しやすい助成金や支援制度が複数用意されています。
そもそも無痛分娩は通常の出産よりも多少なりとも費用がかさむ上、産前産後の生活を考えれば少しでも安心安全な環境で、リラックスしながら過ごしたいと考えることは自然です。心身共に健康第一で過ごせるよう活用できる制度は積極的に活用しながら、大切な瞬間に備えていきましょう。
ここでは無痛分娩の対応実績が年間200件(2024年5月13日時点)で、麻酔科医が在籍し、個室有りと院内環境も整っている信頼できるクリニック4院を厳選して紹介します。
聖マリア
クリニック本院 (戸塚区) |
小川
クリニック (戸塚区) |
プラタナス産婦人科
クリニックながつた (緑区) |
横浜市立大学附属病院
周産期医療センター (金沢区) |
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無痛分娩の 実績 |
559件(2023年) | 312件(2021年) | 250件(2022年) | 248件(2023年) |
無痛分娩の 費用 |
15万円(税込) | 13万円~15万円 (税不明) |
10万円~15万円 (税不明) |
※公式HPに記載なし |
麻酔科医の 在籍 |
◎ 常勤:2名 非常勤:2名 ※JALAより |
〇 1名 ※常勤、非常勤は不明 |
〇 非常勤:1名 |
◎ 常勤:40名 非常勤:0名 ※JALAより |
tel:045-820-6303 |
tel:045-822-6650 |
tel:045-985-0362 |
tel:045-787-2800 |
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【選定条件】
■無痛分娩の実績は各クリニックの公式HPまたはJALA( 無痛分娩関係学会団体連絡協議会)の公式HP(https://www.jalasite.org/)から調査しました(2024年5月13日時点)。そのなかで年間200件以上の対応実績が確認できたクリニックを4院ピックアップしました。
<実績の参照元>
・聖マリアクリニック本院:JALA公式HP(https://www.jalasite.org/hp/10183.html)
・小川クリニック:小川クリニック公式HP(https://ogawaclinic.com/)
・プラタナス産婦人科クリニックながつた:JALA公式HP(https://www.jalasite.org/hp/10678.html)
・横浜市立大学附属病院周産期医療センター:JALA公式HP(https://www.jalasite.org/hp/10169.html)