横浜で無痛分娩を検討し始めると、病院から「同意書」の提出を求められます。「いつまでに出せばいいの?」「夫が単身赴任(出張)で遠方にいるけど、サインは絶対に必要?」「そもそも何に同意するの?」など、手続きに関する疑問や不安が出てくる方も多いのではないでしょうか。
無痛分娩は麻酔を使用する医療行為のため、妊婦さん本人とご家族の理解・納得が非常に重要です。
この記事では、無痛分娩の同意書の役割から、一般的な提出タイミング、パートナーの署名の必要性について、横浜市内の病院の具体例も交えながら分かりやすく解説します。
同意書に関する疑問を解消し、パートナーとも事前にしっかり話し合うことで、安心して無痛分娩の準備を進められるようになります。
そもそも、なぜ無痛分娩に「同意書」が必要なのでしょうか。それは、無痛分娩が専門的な技術を要する「医療行為」だからです。
無痛分娩は、一般的に「硬膜外麻酔(こうまくがいますい)」という方法で、出産の痛みを和らげます。これは大きなメリットがある一方で、すべての医療行為と同様に、母体や赤ちゃんへの影響(リスクや合併症)の可能性がゼロではありません。
そこで重要になるのが「インフォームド・コンセント」です。これは「説明と同意」と訳されます。
医師には、妊婦さんとご家族に対し、以下の内容を事前に十分説明する義務があります。
「同意書」は、これらの説明を妊婦さんご本人がしっかり理解・納得した上で、「無痛分娩を受けることを選択します」という意思を示す、非常に大切な書類なのです。
では、同意書はいつ頃もらえて、いつまでに提出する必要があるのでしょうか。
病院によってスケジュールは異なりますが、多くの場合は妊娠中期〜後期(例:妊娠30週〜36週頃)の妊婦健診時や、病院が主催する「無痛分娩教室(両親学級)」に参加した際に同意書が配布されます。
これは、ご家族(特にパートナー)としっかり話し合い、熟慮するための時間を確保するためです。
提出期限も病院の方針により様々で、「無痛分娩の予約完了時」「計画分娩の入院予定日の1〜2週間前まで」「入院当日まで」などと定められています。
同意書の手続きで最も気になる点の一つが、「パートナー(夫)の署名が必要かどうか」ではないでしょうか。
無痛分娩に限らず、出産は何が起こるか予測が難しい側面があります。万が一、分娩中に緊急事態(例:急な出血、胎児の状態悪化による緊急帝王切開への切り替えなど)が発生し、妊婦さんご本人の意識がはっきりしない状況になった場合、その場で医療的な判断や追加の同意をパートナー(ご家族)に求めなければなりません。
こうした事態に備え、妊婦さんだけでなく、ご家族(特にパートナー)にも無痛分娩のリスクや緊急時の対応について事前に理解し、同意してもらうことが極めて重要です。そのため、多くの病院がパートナーの署名を求めています。
「夫が単身赴任中で、すぐには署名できない」「出張と重なりそう」といったご家庭も多いでしょう。
最優先事項:すぐに病院に相談すること
パートナーの署名が物理的に難しいと分かった時点で、できるだけ早く通院先の産婦人科の医師や助産師、医療相談室に相談してください。
想定される対応
病院や事情によって対応は異なりますが、一般的に以下のような方法が提案されます。
いずれにせよ、「パートナーがいないから無理かも」と諦めず、まずは病院に相談することが大切です。
A. 麻酔を開始する前であれば、ご本人の希望で無痛分娩をやめる(自然分娩に切り替える)ことは可能です。計画無痛分娩で入院予約をしている場合は、分娩方針の変更について早めに医師に伝えてください。
A. 24時間無痛分娩に対応している病院(オンデマンド対応院)であれば、陣痛が始まってからでも無痛分娩に切り替えられる場合があります。
その場合、陣痛の合間に医師から改めて説明を受け、その場で同意書に署名(本人および立ち会い者がいればパートナー)します。ただし、お産の進行が早すぎる場合や、麻酔科医が対応できない時間帯は希望に添えないこともあります。
A. 提出期限までに同意書が出されないと、無痛分娩の予約が完了せず、「計画無痛分娩」が希望日にできなくなる可能性があります。特にパートナーの署名が必要な場合は、郵送などの時間も考慮し、スケジュールに余裕を持って準備しましょう。
無痛分娩の同意書は、妊婦さんご本人がメリットとリスクを深く理解し、安全な出産に臨むために不可欠な書類です。
事前にご夫婦・ご家族でしっかり話し合い、疑問点を解消した上で同意書にサインし、安心して出産の日を迎えましょう。
ここでは無痛分娩の対応実績※が年間200件以上(2025年1月15日時点)で、母子同室可能、自然陣発にも24時間無痛分娩で対応できるクリニック6院を厳選して紹介します。
※分娩の実績数は全てJALA( 無痛分娩関係学会団体連絡協議会)のサイトから最新情報を参照しています。
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聖マリア
クリニック本院 (戸塚区)
引用元:聖マリアクリニック本院公式HP(https://stmc.jp/delivery/institution/)
引用元:聖マリアクリニック本院公式HP(https://stmc.jp/delivery/institution/)
引用元:聖マリアクリニック本院公式HP(https://stmc.jp/delivery/institution/)
引用元:聖マリアクリニック本院公式HP(https://stmc.jp/delivery/institution/) |
プラタナス産婦人科
クリニックながつた (緑区)
引用元:プラタナス産婦人科クリニックながつた公式HP(https://platanus-clinic.jp/medicalA/medical02.html#medical02A)
引用元:プラタナス産婦人科クリニックながつた公式HP(https://platanus-clinic.jp/medicalA/medical02.html#medical02A)
引用元:プラタナス産婦人科クリニックながつた公式HP(https://platanus-clinic.jp/medicalA/medical02.html#medical02A)
引用元:プラタナス産婦人科クリニックながつた公式HP(https://platanus-clinic.jp/medicalA/medical03.html) |
横浜市立大学附属病院
周産期医療センター (金沢区)
引用元:横浜市立大学附属病院周産期医療センター公式HP(https://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~shusan/birth/)
引用元:横浜市立大学附属病院周産期医療センター公式HP(https://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~shusan/birth/)
引用元:横浜市立大学附属病院周産期医療センター公式HP(https://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~shusan/birth/)
引用元:横浜市立大学附属病院周産期医療センター公式HP(https://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~shusan/birth/) |
新横浜母と子の病院
(港北区)
引用元:新横浜母と子の病院公式HP(https://www.hahatoko.jp/hospital/facility/)
引用元:新横浜母と子の病院公式HP(https://www.hahatoko.jp/hospital/facility/)
引用元:新横浜母と子の病院公式HP(https://www.hahatoko.jp/hospital/facility/)
引用元:新横浜母と子の病院公式HP(https://www.hahatoko.jp/hospital/hospitalization/meal/) |
はぐくみ母子クリニック新横浜
(港北区)
引用元:はぐくみ母子クリニック新横浜公式HP(https://hagukumi-cl.com/about/hospitality/interior-design/)
引用元:はぐくみ母子クリニック新横浜公式HP(https://hagukumi-cl.com/about/hospitality/interior-design/)
引用元:はぐくみ母子クリニック新横浜公式HP(https://hagukumi-cl.com/about/hospitality/meals/)
引用元:はぐくみ母子クリニック新横浜公式HP(https://hagukumi-cl.com/about/hospitality/meals/) |
小川
クリニック (戸塚区)
引用元:小川クリニック公式HP(https://ogawaclinic.com/hospitalization/tour2/)
引用元:小川クリニック公式HP(https://ogawaclinic.com/hospitalization/tour2/)
引用元:小川クリニック公式HP(https://ogawaclinic.com/hospitalization/tour2/)
引用元:小川クリニック公式HP(https://ogawaclinic.com/hospitalization/tour2/) |
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| 無痛分娩の 実績 |
559件(2023年) | 250件(2022年) | 248件(2023年) | 591件(2022年) | 539件(2021年5月~2022年9月) | 312件(2021年) |
| 無痛分娩の 費用 |
15万円(税込) | 10万円~19万円 (税不明) |
15万円 (税不明) |
23万円(税不明) | 12万円(税不明) | 13万円~15万円 (税不明) |
| 部屋代 (個室) |
無料 | 1日15,000円 (税不明) |
12,100円~(税込) | 無料 ※お産パックに含まれる(部屋のランクによる差額あり) |
※公式HPに記載なし | 1日5,800円~12,000円 (税不明) |
| 麻酔科医の 在籍 |
〇 常勤:2名 非常勤:1名 |
〇 非常勤:1名 |
〇 常勤:40名 非常勤:0名 |
〇 非常勤:1名 |
〇 常勤:1名/非常勤:1名 |
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【選定条件】
■無痛分娩の実績は各クリニックの公式HPまたはJALA( 無痛分娩関係学会団体連絡協議会)の公式HP(https://www.jalasite.org/)から調査しました(2025年1月15日時点)。そのなかで年間200件以上の対応実績が確認でき、「母子同室可能」で「自然陣発にも24時間無痛分娩対応できる」クリニックを6院ピックアップしました。
<実績の参照元>
・聖マリアクリニック本院:JALA公式HP(https://www.jalasite.org/hp/10183.html)
・プラタナス産婦人科クリニックながつた:JALA公式HP(https://www.jalasite.org/hp/10678.html)
・横浜市立大学附属病院周産期医療センター:JALA公式HP(https://www.jalasite.org/hp/10169.html)
・小川クリニック:JALA公式HP(https://www.jalasite.org/hp/10182.html)
・新横浜母と子の病院:JALA公式HP(https://www.jalasite.org/hp/10160.html)
・はぐくみ母子クリニック新横浜:JALA公式HP(https://hagukumi-cl.com/shinyokohama/)